まず、結論から言いますと、「品詞」がわからないと文法は理解できません!!
「なにーっ!!」と最初から思ってしまいますが、これは事実です。
英語を学習する際に、必ず必要になるのが「品詞」の分類です。
言葉や文章を伝えたり理解しようとするとき、無意識でも必ず使っているのが「品詞」。
会話や文章はそれら品詞の組み合わせによって成り立っています。
決まった順番でそれらを組み合わせていくことで、会話や文章が出来上がっているということです。
文法の理解を深めるには、品詞の組み合わせの順番を覚えてしまえばいいということになりますよね。
実際にはもう少し複雑なんですが、基本はこれにつきます。
逆に、この組み合わせの順番が違っていると、伝えたいことが正しく伝わらないという悲しい状態になります…
そもそも「品詞」とは何か
そもそも、「品詞」とは何かというと、言葉・単語の意味や使い方によって分類されるグループのことです。
単語の数は言語によってバラバラで、ものすごい数の単語が存在していると思いますが、それらは最終的に品詞とよばれるグループに分類することができます。
ちなみに、日本語を理解するために必要な単語数は10,000語、英語だと3,000語、フランス語2,000語、スペインやイタリア語1,500~1,800語などと言われています。
(ほんとかよ… そうは思えないけど、他の言語より大変な日本語が使えているんだから、英語は楽勝だ!…そう思い込むことにしましょう…)
日本語は圧倒的にたくさんの単語数を知らないと、日本で生きていけないような気持ちにさせられますね…
でも、英語だと3,000語覚えたら何とかなりそうじゃないですか?
(思い込みの力を借りて) 少し希望が湧いてきました。
覚えなきゃいけない単語数は日本語よりはるかに楽勝そうです!
希望を胸に、先に進みましょう(笑)
英語の学習で理解するべき 10 種類の品詞
英語学習を進めていく際に必要な品詞の種類は10種類あります。
簡単にまとめますので、それぞれの品詞とその機能を見ていきましょう。
1.名詞
「名詞」とは、人や物、事などの名前を表します。
リンゴ とか鉛筆とか、そういった「もの」の名前ですね。
2.動詞
「動詞」とは、「~する」、「~である」などの動作や状態をあらわします。
この「動詞」は過去のことを表す「過去形」が存在します。
「~した」とか「~だった」とか、ですね。
3.形容詞
「形容詞」とは、人や物の様子や状態を表します。
例えばその人は「どのような」人なのかを表すときに、「形容詞」を使います。
「きれいな」とか「大きな」などがそれにあたります。
4.副詞
「副詞」とは、動詞、形容詞、ほかの副詞を修飾します。
たとえば「程度」や「頻度」、「様子」などの情報を付け加えるときに使います。
He always walks very slowly.
always(いつも) は walks(歩く) の「頻度」を表現しています。
very(すごく) は slowly(ゆっくりと)を修飾して、「すごくゆっくり」という状態を表します。
slowly(ゆっくりと) は walks(歩く)にかかり、「ゆっくりと歩く」となります。
そのまま訳すと、「彼は いつも 歩く すごく ゆっくりと」
日本語っぽくすると「彼はいつもすごくゆっくり歩きます。」という風に訳されます。
5.代名詞
「代名詞」とは、「あれ」とか「これ」を指す「指示代名詞」と、誰か「人」を指す「人称代名詞」があります。
指示代名詞の代表的なものは it や there があります。
日本語の会話や文章では「それはね」とか「あれはさー」など。
人称代名詞は I、you、we、he、she があります。
「私」、「あなた」、「私たち」、「彼」、「彼女」などがこれにあたり、名前じゃないけど人を指す言葉です。
6.冠詞
「冠詞」とは、英文法では名詞の前におかれる品詞で、a、an、theがそれにあたります。
英語では必ずものの数や状態を示す必要があります。
1つのリンゴ= an apple 、1つのペン = a pen とか。1つのものを指すとき、日本語ではわざわざ「1つの」とは言いませんが、英語ではそれが必要です。
また、英語では、今の話題の中で「これ!」と決まっているものを指す場合はtheを使います。
7.助動詞
「助動詞」とは、動詞の前において、話し手の気持ちや判断を付け加えるためのものです。
例:will(だろう、予定があるニュアンス)、can(できる),may(~かもしれない)、should(~するべき)など
8.前置詞
「前置詞」とは、名詞や代名詞の前に置いて、「時間」や「場所」、「方向」などを示す際に使う
例:in the box 、 in winter 、 on the table 、 at ten
9.接続詞
「接続詞」とは、単語と単語をつなぐ単語です。(!?)
接続という名の通り、何かと何かをつなぐんですが、その接続の方法によってちょっとだけニュアンスが違います。
2つの種類に分けることができますので、それぞれ説明します。
「等位接続詞」…対等な関係で単語をつなぐ接続詞
例:and(~と)、but(しかし)、or(または)
「従属接続詞」…名詞や副詞などの役割をする塊を作る接続詞
この塊(かたまり)は「従属節」といって、メインの節(主節)に情報をプラスする働きを担います。
例:that(~ということ)、when(~の時)、while(~する間に)など
10.間投詞
「間投詞」とは驚きや喜びなどの感情や、「ねえねえ」などの呼びかけなどを表します。
例:oh(おおっ)、hi(やあ)、hey(おい)、wow(うわー)などなど
品詞とその用法は絶対覚えよう!
文法の学習を開始する前に、それぞれの品詞、どんな時に使われるかなどを覚えておく必要があります。この品詞の用法がわかっているといないとでは、今後の語学学習の進み具合や理解度が全くと言っていいほど違ってきます。面倒な感じがするかもしれませんが、絶対に必要なことですので、ここは気を抜かず、しっかりと覚えておきたいです。まあ、そうはいっても 10種類(細かく分類するともっとありますが)です。
さらっと覚えて次のステップに進む準備をしましょう。これをおろそかにした結果、なかなか前進できないという事態になってしまう前に、確実に覚えておきたいですね。
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